展覧会でやきものを見て「形や色はどうやって作られたのだろう?」「何に使ったのだろう?」と思ったことはありませんか。「いまこそ聞きたい」シリーズは、そんな素朴な疑問に応える講座です。やきものに詳しくなくても、その魅力を存分に感じられるよう、学芸員がわかりやすくご案内します。
第4回は「鼻煙壺ってなに?」です。鼻煙壺は中国の清朝に生まれた小さな容器で、ヨーロッパから伝来した嗅ぎたばこ文化が土着し、粉末状のたばこを入れるために作られました。日本ではなじみの薄い器ですが、陶磁器、ガラス、金属、宝石など様々な素材で作られ、手のひらに収まる小さな器に卓越した技術が込められています。令和7年度には青をテーマとして、鼻煙壺のコレクション展示が新しくなりました。本講座では、鼻煙壺の歴史と魅力をご紹介します。